2014年 07月 17日
そこのみにて光輝く
暗いスクリーンの中で、登場人物達がまさに「光り輝いて」います。
特に主演の三人の体から発せられる、熱や匂いまでもがスクリーンの中に横たわる。
今が旬の、とびきり魅力のある役者が揃い、その才能を生かしきった演出。
すべての歯車がぴったりと合い、大きなウネリを引き出した。
まるで14歳の水泳選手がオリンピックで優勝したかのような映画です。
監督自身が、この自己ベスト作を超える事が出来るのかと、心配になってきます。
苦い青汁を飲んだ後の爽快感に似て、見終わってから心の内側に効く映画です。
切なくて、美しい愛を詰め込んだラストシーンが、名作の証。
by espana-miro
| 2014-07-17 15:39
| 映画
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