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愛、アムール(&離愁)


この監督の作品「白いリボン」は、私の知性の欠落により
良さが全く解らなかったのですけど、この映画は良かったです。
私の脳みそに合わせて映画を作ってくれた監督に感謝。

お爺さんの役者さん。ジャン・ルイ・トランティニャンなんですよ!
香里(家内)は気付いてないようだったので、教えたら。。
「えー!歳って残酷ねー」だって。

フランス映画の名作「男と女」が有名ですけど、
私は若いので、リアルタイムでは観ていないです。
高校生の時に観た「離愁」で、この俳優さんを知りました。




1974年の作品です。

当時は、アラン・ドロン、ジャン・ポール・ベルモンドが人気でしたけど、
渋味好みの人は、ジャン・ルイでした。

ロミー・シュナイダーの美しさ!
このラストシーン!!


「この映画を解説したブロガーさんの記事からの引用です」

ジュリアンはナチの秘密警察に呼び出された。
不安そうにしているジュリアン。

係員…「わざわざ出頭していただき 恐縮です」

係員…「調査が必要なもので」

係員…「ご存じですか」

パスポートを受け取るジュリアン。
 頷けば同罪となる。

係員…「見覚えないようですね
 お忘れかも
 これは本当に 許せないことですが」
「他人の名前を使い 不正に取得したようだ
 40年5月に ラ・ロシェルにいましたね」

係員…「その女性もです アンナ・クプフェル 聞き覚えは?」


間を置き、
ジュリアン…「いいえ」

係員…「名前も顔も知りませんか」

ジュリアン…「…」

係員…「それはあなたにも 家族にとっても」 「いいことです」
係員…「既婚 子供2人 ファノアで幸せだ」
    「仕事はラジオの修理ですか」

強張らせた表情で答えるジュリアン。
係員…「気をつけて この女も そこに 目をつけたようだ」

ジュリアン…「…」
係員…「時代が時代だから 、何とか近づきたいと思った」

係員…「ご苦労さまでした」


 ~再会~
二人が知り合いだと確信を持っている係員は握手したまま、
係員…「そうだ せっかく 来られたのですから」

係員…「連れてこい」

出口に立ったまま動揺を押し隠すジュリアン。

係員…「やはり無関係ですね」 と言い、資料に目をやる係員。

資料に目をやりながらジュリアンに、
係員…「もう結構ですよ」 と言う係員。


 ~手~


握り締めている手に力が入る。
アンナ…“さようなら ジュリアン!” と心で叫ぶアンナ。

係員…“おおっ”
アンナに近寄るジュリアン。

愛しいアンナの顔に触れようと手を伸ばすジュリアン。
アンナ…“やめて!”
と身を反らすアンナ。
ジュリアンの手を見るアンナ。

係員…「驚きました やはりご存じでしたか」

係員…「彼女の望みか それともお互いに必要かな
 あなたがレジスタンスに 誘ったのかも 理想的だ」

二人を見ながら、
係員…「通信機と カムフラージュの 幸福な家庭 愛人は連絡係…」

係員…「うまいものだ」
と続ける係員。
ジュリアンに身を寄せて泣くアンナ。

両手でアンナの顔を包み込むジュリアン。
ジュリアンに感謝の気持ちを込めて見詰めるアンナ。
アンナを抱き寄せ優しく両手で包み込み、その場に膝をついて見詰めるジュリアン。

アンナ…“ジュリアン”
究極の愛を示したジュリアンの腕に手を絡ませ、
アンナ…“愛してるわ”
と心で応え涙を流すアンナ。
悲しみと憂いを秘めたアンナの表情で画面が止まり、哀愁を帯びたメロディーが流れる。
by espana-miro | 2013-09-18 16:32 | 映画 | Comments(0)