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かねます「その2」

d0177560_14204171.jpg東京にある、立ち飲み屋さんです。

今治では、あまり見かけない
甘鯛を注文しました。
昆布締めした、刺身です。
「素材を生かす仕事」を知りました。

今治の魚屋さんで、よく見るオコゼ。
でも実は私、オコゼの唐揚げを食べた事がないのです。
初体験は、ぜひこのお店でと、
身を委ねました。

ハラりと揚げられた頭を、
紅葉おろしと共に口に運ぶと
何故か、大阪・南の風景が頭の中でフラッシュバック。
日本酒を常温で頂いていたからでしょうか?不思議体験です。
私の、オコゼの唐揚げのスタンダードは、このお店になりました。
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そして「生うに牛肉巻き」と共に、心底驚いた料理がこれです。
「鴨蒸し」と言う名前だったと思います。
細かく叩いた鴨肉と百合根が蒸されて、あっさりとした銀餡がはられています。
そして鴨に合わせてるのが、白身の魚・あなご・海老等の魚介。
カタルーニャ料理?海の幸と山の幸の出会い?

エル・ブリのある、トップレス海岸の風景がフラッシュバック。
これは理由が解っています。
フェラン・アドリアさんが、このお店に来て、たいそう驚かれたという、
情報を得ていたからなのですね。

型に縛られず、自由に料理を考える。
目の前のカウンターの中で、黙々と仕事をされている大先輩の料理人。
この方は、どのような人生の遍歴をお持ちなのでしょうか。

夕方の4時に、スーツ姿の紳士達が店の前で開店を待ち構える。
料理を数皿、酒を何杯か頂いて、ほんの30分程で立ち去る。支払いは5千円か7千円位?。
すぐに、入れ替わりで、行列してるお客さんが入ってくる。
京都でも、大阪でも成立しない独自の世界。
東京も、新宿でも銀座でもだめで、築地が近いこの場所だけ。

おいしい料理を食べたくて集まって来るお客さん達。
そのお客さんに無言で料理を作り続ける料理人。器の中にメッセージを閉じ込めて。
そして、
その作り手のメッセージを、真っすぐに受け止める食いしん坊達がここには居ます。
by espana-miro | 2012-06-18 16:07 | 食べある紀 | Comments(0)