人気ブログランキング |

たまにはレシピも公開中

espanamiro.exblog.jp

アイシネマ情報「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」


5月19日(土)~6月1日(金)まで
アイシネマ今治で上映。

20年前に出逢って衝撃を受けたレストラン。
ドキュメント映画になり、しかも今治で上映されるとは。。。
なんだか不思議な気がします。アイシネマさんありがとう。

More 続きは、長くなりそうです。。。



d0177560_23543021.jpg
1993年10月にスペインで
発行された料理本です。
この本を手にして
「このレストランに行きたい!」

毎年1月下旬から2月上旬に、
バルセロナのレストラン巡りをしてた時で、
帰国便が翌日という日に
本屋さんで出逢ったのでした。

d0177560_0122111.jpg
「エル・ブジ」はスペイン語発音で、
「エル・ブリ」はカタルーニャ語発音です。


タイトルは「エル・ブリ、地中海の味」
店の近くの屋外で自然光で撮影された、美しい写真群。
感動しました。
写真の料理は、仔牛の舌に、針イカを合わせたもの。
なぬ!?
こんな料理ってあり?衝撃でした。
「夏に、このレストランに行きたい」と思いました。

年に2回スペインに行ったのは、初めてでした。
バルセロナからバスを乗り継ぎ、ロサスという庶民的なリゾート町に宿泊。
タクシーで地中海を眺めながら、山道を「エル・ブリ」まで向います。

予約の1時間以上前に店に到着したので、近くを散策しました。
すぐ近くのビーチに、地中海の定番水着「トップレス」の女性達がいっぱい!
海岸から「エル・ブリ方向」に写真を撮ったら、
一人の女性に凄い顔で睨まれました。
「トップレス鑑賞」はOKでも、撮影はNGらしいのです。
「私は海岸を撮りたかったのです」と釈明。
も出来なくて、すごすご退散。
(やはり話が長くなりますね)

道端にミント、フェンネル、木いちご等が、生えていました。
この道を登っていったら、ポルチーニにも出逢える?
そんな事を思いながら、店のドアを開くと、
若いポップな黒服姿のサービス係さんが出迎えてくれました。

海が見えるテラスで、カヴァ&タパス。
シナモン風味のポテトチップスが出されて「。。。?」

店内に移動して食事が始まります。
クラシックな内装と、フレンドリーな「ネオ黒服さん」の接客が印象に残っています。
「新しさ」を感じました。

イワシにマンゴーを合わせた料理を頂いた時に、フランスの調理師学校での体験を
思い出しました。
「自由に料理を考えて作る」という授業で、
ある生徒が「鴨に桃を合わせた料理」を作りたいと提案すると、
先生は「今までに何人もの料理人がチャレンジしたと思われる料理」なので、
「今、誰も作ってないという事は」=「合わない」と却下しました。
その考え方に違和感を持ち続けていたのが私です。

この人(フェラン・アドリアさん)は、先生の忠告を無視して料理を作っている。
これが私の第一印象でした。
胸のつかえが降りたように感じました。
「壁」を壊そうとしてる人がここにいる。

別の表現をすると「素人の強み」とも感じました。
「やってみなければ解らないじゃないか!」
違う話ですが、
私は「シーフードヌードルに牛乳を入れた素人さん」を尊敬しています。

サービス係さんとの、やり取りの中で「私が料理人」だと解ると
「調理場を案内します」と。
フェラン・アドリアさんとも、直接お話させて頂きました。
「お話」と言っても、私の語学力では普通に「美味しかった」としか言えませんでしたが、

私の目を見つめて、一生懸命話してくれる、
フェランさんには不服のようでした。
「日本のシェフと話す機会なのに」「こいつ、喋れんやん」って顔だったように思います。

あの日、手長海老に、パルメザンチーズを生クリームで溶かしたソースをかけた料理。
これにはビックリして、しかも美味しくて。
今も、私の料理に取り入れています。

「海の幸と山の幸との出会い」私も真似をして、自分なりに考えて料理するようになりました。
そんな時、店を訪問してから半年も経たない内に、
彼が「エスプーマ」という料理を発表。日本の料理雑誌にも取りあげられ、
「化学的な料理を作る天才シェフ」と、マスコミの寵児になり、
世界的な有名人になって行きました。ここからは皆様ご存知だと思います。

私の娘が「スペインに化学的な料理を出す店があるんよ、知っとる?」
テレビ番組で観たのだそうです。
「だいぶ前やけど行ったよ、そこ」
「うそやー、2年も予約がとれん店なんよ」

大スターになった、彼の料理の情報がどんどん入ってくるようになりました。
階段を凄い勢いで登って行ってる姿を見ていました。

あの時に感激した、店の前の入り江の波の音。地中海のそよ風。
山の木々から発せられる濃い緑色の香り。
残念ながら、彼の料理から、そのイメージは感じられなくなって行きました。

30年前にスペイン料理に出会い、ここには何かある!
スペイン料理から「新しいもの」が生まれる!
そう確信して、スペイン料理界を直視して来ましたが、
それが、試験管や注射器を調理道具として使う。。。
違うと思いました。
私の感性に問題があるのだと思いますが「怖かった」です。
今でも注射が苦手ですから。

シェフは(私の事です)エルブジにまで、行かれたのですよね。
そう質問される度に、
「行きました」「でも、今のエルブジではありません」と言い続けています。
なのでこの長文をお許しください。

エル・ブリ
 再開してほしいです。そして、あそこ、
 カラ・モンジョイの入り江の、地中海の光が差し込む調理場で、
 料理を作ってほしい。

「冬の料理」 彼はまだ作っていません。
冬場は休業だからです。
ここから、始まる気がします。。。

 完
Commented at 2012-04-07 02:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by espana-miro at 2012-04-07 22:17
私はドキュメントでは無い「エル・ブリの半世紀的な」創作映画が観たいです。
配役を考えると、楽しいです。
日本人の客として、私にオファーが来たなら、即引き受けます。
by espana-miro | 2012-04-06 22:39 | 映画 | Comments(2)